全手動軽文量産機

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3/25 本編で突っ込まれなかった不祥事を考察ー

3/25 公爵邸襲撃など教団の不祥事が本編で突っ込まれなかった理由を考察ー

アビスやった誰もがふと疑問に思ったであろう、公爵邸襲撃の責任追求はどうなったん?
今回はこの疑問と、それに関連した教団の不祥事に関して、自分なりの答えを考えみんとす。
まあ、責任を追求するだけが能じゃないのが政治なんで、仮に妥協や取引が起きていたとして、どんな理由からそうなったのかを、あくまでゲーム内で起きた内容から推測してみました。
そいではどうぞー


【親善大使派遣に関連した教団と王国の政治取引】

 第二部における開戦に至るまでの経緯から、もともと王国は和平締結を表面上受け入れたふりをしながら、その裏で着々と開戦の準備を整えていたことが伺える。

 実際、アクゼリュス崩落後、帝国への宣戦布告は果断なまでの早さで実行されている。

 開戦に至る大義名分としても申し分ない。和平を結ぼうと行ってきた帝国を信じて王族出したら、あいつら騙し討ちしやがった。
 国体の威信を背負う王族が騙し討ちされたとなれば、崩落後の動きがなんか変だなぁと思う人がいても、それを口に出して言うことはほぼ不可能だろう。
 モースと王国上層部の親密さ。崩落後の王国の動き……そうした事実からも、彼等がアクゼリュス崩落後、王国が帝国に対し宣戦布告を行うことによって、世界に未曽有の大繁栄が訪れる、という部分まで預言の内容を認識していたことがわかるはずだ。

 以上を踏まえながら、第一部においてルーク達が王都帰還後に、オラクル騎士団主席総長ヴァン・グランツが王国に拘束され、その後アクゼリュス救済使節に組み入れられるまでの流れを見据えると、なかなか興味深い動きが見えてくる。

 ヴァンが王国に拘束され、その後事実上の死刑宣告にあたるアクゼリュス使節団に組み込まれた動きには───教団と王国の間に何らかの取引が交わされていた可能性が浮かび上がるからだ。

 何故前述した動きに、教団と王国の取引があったと考えられるのか? 以下で自分の意見を述べて行きたい。

 この頃の教団は不祥事続きである。

 公爵邸襲撃事件、カイツール軍港襲撃事件……枚挙に暇がない。

 ……まあ、タルタロス襲撃に関しては、預言成就によって王国に滅ぼされることが確定されている帝国に、教団が配慮する必要は一切ないと判断していたと言ってしまっていいだろうけどね。

 しかし、ユリアの預言にある未曽有の大繁栄を迎える為には、アクゼリュス崩落後も、オールドラントを統治することになる王国とは、教団も協力して動く必要があった。
 これは王国と教団の間で、事件に対して何らかの落とし所を見出す必要があったことを意味している。

 この兄妹は頭の痛い問題を持ち込みやがって!! 

 おそらく、当時のモースの心境は、そんな所だろう。

 ここで、何ら助かる保証のないアクゼリュス使節団に、前日まで拘留されていたヴァン・グランツと、公爵邸襲撃犯であるティア・グランツ、この二人が同行者として選ばれた事実が効いて来る。

 おそらく、教団側の引き起こした不祥事を不問に伏す代りに、グランツ兄弟が視線団に同行することが、王国側から要請されたか、大詠師モースから提案されたかしたのだろう。

 アクゼリュスが崩落する流れを知っていれば、そこに送られた者たちが助かる見込みがないことは直ぐに理解できる。

 両者の協力体勢を維持する為には、今回の事態を無駄に引きずり関係を悪化させるよりも、事実上の死刑宣告となるアクゼリュス救済使節団に、公爵邸襲撃犯と、オラクル最高責任者を組み込むことで、王国側が妥協したことが伺える。

 何せ、軍権の最高責任者の死も含まれているのだ。教団側がかなりの譲歩を行ったと、王国側も納得するしかないからだ。

 ……まあ、教団側としては魔界の存在を知っていた訳だし、監視者として動いていたヴァンが助かることは理解していたから、あっさりと譲ったのだろうが。

 そうしたドロドロした生臭い政治的な理由があったので、第二部以降は、一切これらの事件に関して追求などはなされていないのだろうね。
 なにせ預言に従ってこれまで、いろいろ口には出せない類の事をやってきたのはどこも同じだ。
 しかし、外郭大地の崩落によって預言の絶対性は崩れてしまった。
 それ以前に起きた問題に関して、下手な責任追求を行えば、既存権力構造全てがひっくり返り兼ねない危険があった。
 なにせ帝国はホド崩落を実行してたわ、王国はアクゼリュス崩落に関与してるわ、教団はどっちも煽ってるわとトンデモナイ状況な訳だ。

 そうした状況下で、何らかの落し所を探った場合、一番いい場所に、今回の戦争を目に見える形で煽った人物が、教団の大詠師職に居たと。
 既存の権力構造が生き残りをかけて動き回った結果として、あらゆるいざこざの責任が彼に行き着き、大詠師モースは生贄とされ地位を剥奪、教団を追放される結果になったという訳ですな。哀れ。

 ちなみに、ヴァンの使節団同行に関しては、彼を公式上死亡として表立って動けなくすることで、其の影響力をモースが弱体化させようとしたのではないか、という深読みも可能になるのだが……

 ………そこまでの頭があれば、モースもまだマシな死に方できただろうになぁと思えてしまうから、無理げなんですけどね。

 まあ、一般的にはあくどいことも、国とか世界規模の話では、曖昧になりがちだよねぇという、まあ、それだけの話ですかね。
  1. 2007/03/25(日) 23:08:43|
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