全手動軽文量産機

──A.L.M──

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転章 「オールドラントに残る童謡」








あるひとつのおわり、すべてのはじまりのとき














第一節




 深淵へと誘う旋律
 降り重なりし澱は 穢れを運び流れ行く
 闇に沈む世界の物語


 ──トゥエ──レィ──ズェ──クロァ──リョ──トゥエ──ズェ──






 かつて せかいは みらいのきおくをふくんだ おんそをめぐって せんらんにつつまれていました。

 あるとき ひとつのくにが せかいをつかさどるちからをもちいて おそろしいへいきをうみだしました。

 しかし うみだされたへいきは いつしかぼうそうをはじめ みずからをうみだしたくにを ほろぼします。

 つづいてへいきは そのとき むっつ あったくにのうち よっつ までをほろぼしました。

 せいぎょするものを うしなったへいきは あれくるい せかいをじゅうりんしていきます。

 じんるいは にんげんどうしが あらそっていられるような ときではないことに ようやくきづき 

 そのえいちをけっしゅうして ■■■■■■に ていこうをこころみました。

 しかし ■■■■■■のちからはおおきく せかいはきゅうそくに あれはてていきます。

 いつしか じんるいは ゆるやかなすいたいのみちを あゆみはじめていました。







第二節




 堅固たる守り手の調べ
 天を貫く光の柱 大地に降り立つ希望の光
 されど望む世界は其処になく
 彼は天を仰ぎ 月下に独り


 ──クロァ──リョ──ズェ──トゥエ──リョ──レィ──ネゥ──リョ──ズェ──







 てんきが おとずれます。

 せかいにふりそそいだ しろきみはしらから ひとりのおとこが あらわれ 

 だれにこわれるでもなく ■■■■■■とのたたかいに くわわりはじめました。

 あかげのおとこは ありとあらゆるものをけしさるちからをもって ■■■■■■にたちむかいます。








第三節




 壮麗たる天使の歌声
 寄る辺無き荒野に誘われ 伸ばされた手を掴む
 翼が流れ 風が疾り 心を繋ぐ
 手には託された剣 胸に果たせぬ誓い


 ──ヴァ──レィ──ズェ──トゥエ──ネゥ──トゥエ──リョ──トゥエ──クロァ─





 あるとき ひとつのせんじょうで あかげのおとこは ひとりのしょうじょに そのいのちを たすけられました。

 あかげのおとこは かんしゃのあかしとして しょうじょに いっぽんのつるぎを たくしました。

 しょうじょは つるぎのちからをひきだすと おとことともに ■■■■■■に たちむかいます。

 いつしか それは おおきなながれとなり きづけば せかいじゅうのひとびとが ふたりのなかまに くわわっていました。









第四節




 女神の慈悲たる癒しの旋律
 未来に続く 再生に至る道
 契約の剣に砕かれ 因果は伏せる
 開かれた宴に 兵士が踊り 人々は沸くも
 剣を佩きて彼は一人 騒がしき水面から背を向ける
 重なる想いに とどかぬ詞


 ──リョ──レィ──クロァ──リョ──ズェ──レィ──ヴァ──ズェ──レィ──





 つるぎにやどりし せかいのいしが しょうじょをかいしてはなたれ ■■■■■■をおいつめます。

 なのかかんにもおよぶ とうそうのはて ついに しょうじょのつるぎが  ■■■■■■のむねをつらぬきました。

 かんせいがあがり うたげが ひらかれます。

 しかし そこに あかげのおとこのすがたは どこにもありませんでした。

 もりあがる うたげのせきで ひとり つるぎのしょうじょだけが あかげのおとこが きえたことに きづきます。








第五節




 魔を灰燼と為す激しき調べよ
 絶えなく燃え上がれと願えど 燻る焔は刹那にて燃え尽きる
 聖炎の残光は 世界を照らし いまだ残る因果は深淵に沈む
 新たな大地に彼の姿は見えず
 残された詞すらもが灰と化す


 ──ヴァ──ネゥ──ヴァ──レィ──ヴァ──ネゥ──ヴァ──ズェ──レィ──






 ■■■■■■のうまれおちたちで あかげのおとこはひとり ■■■■■■とたいじしていました。

 たたかいのよはで だいちがはげしくゆれうごき そらは まひるのようなかがやきをはなちます。

 はるかとおくで うたげにきょうじていたひとびとも ようやくなにがおきているのか さとりました。

 てにてにぶきをとり あわてて あかげのおとこのもとに かけつけます。

 かけつけたさきには きずだらけになった あかげのおとこが たおれふしていました。

 つるぎのしょうじょにだかれながら あかげのおとこは ゆっくりと ひとびとにかたりかけます。

 じぶんでは ■■■■■■を かんぜんにけしさることは かなわなかった

 ■■■■■■にたいこうできる せかいをつかさどるいしをやどした このつるぎをつかい

 ■■■■■■をちかくに ふういんするひつようがある

 じぶんのなきがらは せふぃろとに なげいれてほしい

 じぶんは ふういんのかなめとなって ほしのなかにしずもう と。

 あかげのおとこが くちをひらくたびに あかいものが だいちにながれます。

 しかし だれもかれのことばを とめようとはしません。

 だれもが わかっていたからでしょう。

 これが おとこにとって さいごのことばになると。

 やくそく まもれそうにない ごめんな みんな ごめん───■■■。

 さいごに だれかのなまえをつぶやくと あかげのおとこは しずかに いきをひきとりました。

 ひとびとは あかげのおとこを てあつくまいそうしようとしました。

 しかし つるぎのしょうじょにさとされ あかげのおとこがのこした ことばのとおり

 かれのなきがらを ちかくにしずめました。







第六節




 破邪の天光煌めく、神々の歌声
 光満ちる世界に福音の鐘が響く
 詠み上げられし詞が導きとなり 聖女は仮面越しに人々と対す
 称賛の声に返される偽りの笑み
 かくて彼女は独り 涙をこぼす


 ──クロァ──リョ──クロァ──ネゥ──トゥエ──レィ──クロァ──リョ──ズェ──レィ──ヴァ──







 おとこのしずんだ せふぃろとをきてんに ■■■■■■のふういんが かんせいしました。

 しかし せかいはすでにあれはて ■■■■■■のはなったしょうきに おせんされつくしていました。

 こまったひとびとは つるぎのしょうじょに せかいをすくうすべをおしえてほしいと ねがいます。

 かのじょなら なにか かんがえがあるのではないかと きたいをこめてたずねました。

 たすけをもとめるひとびとに つるぎのしょうじょは すこしこまったようにわらうと

 ほしのきおくそのものを よみとるすべを ためしてみましょうとこたえます。

 つるぎのしょうじょが ほしのきおくにふれると ぼうだいなふせきがうみだされました。

 そこには じんるいが あれはてただいちから いきのこるすべが しるされていました。

 つるぎのしょうじょは かのじょのでしとなった かしこきものたちとともに

 せかいのありかたを きゅうそくにととのえていきます。

 せかいにのこされたしょうきから のがれるため だいちは ふたつにわかたれました。

 ついにせかいは さいせいを はたしたのです。

 だれもが つるぎのしょうじょのちからをあがめ ほめたたえます。

 しかし ひとびとのきおくのなかに あかげのおとこのすがたは ありませんでした。

 つるぎのしょうじょは ひとりかなしくほほえむと すべてをおおいかくし

 ひとびとをみちびいていきます。

 そのむねに おおきないたみを やどしたまま───








第七節




 求めるは 永劫を穿つ響き 人の紡ぐ音色
 偽りの安寧に包まれ 身を委ねるは停滞に至る道
 されど 停滞を厭うならば 汝 前を向きて進め
 世界の深淵にも 暁は訪れる
 絆を手に進む先 求める世界は────………


 ──レィ──ヴァ──ネゥ──クロァ──トゥエ──レィ──レィ─────…………






 あらたなせかいが がいかくだいち となづけられたときのことです。

 しょうじょのみみに ふしぎなこえが とどきました。

 こえは じぶんがいまだ うまれたばかりのいしきであり 

 あかげのおとこのえいきょうを いろこくうけた そんざいであると つたえました。

 そして かれとしたしかった あなたに じぶんのなまえをつけてほしいと ねがいます。

 つるぎのしょうじょは ねがいにこたえ そのいしきに ひとつのなまえをさずけました。

 だれにもかえりみられることなく このせかいをすくい しんでいった

 あかげのおとこが つるぎのしょうじょと はじめてであったときに なのったひとつのなまえ───

 ───聖なる焔の光という名を 授けました。

 人々が 彼が存在したことを いつまでも 忘れないでいて欲しい

 そんな 願いを込めて─────











 ──ローレライ教団禁書目録、秘匿史料第7項「オールドラントに残る童謡」より抜粋──



  1. 2005/04/23(土) 04:29:22|
  2. 【家族ジャングル】 転章
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